×
ラベル ミステリ・サスペンス の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル ミステリ・サスペンス の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

目次 [隠す]

記事画像

あらすじ

夜は若く、彼も若かったが、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった……ただ一人街をさまよっていた男は、奇妙な帽子をかぶった女に出会った。彼は気晴らしにその女を誘ってレストランで食事をしカジノ座へ行き、酒を飲んで別れた。そして帰ってみると、喧嘩別れをして家に残してきた妻が彼のネクタイで絞殺されていたのだ!刻々と迫る死刑執行の日。唯一の目撃者”幻の女”はどこに? サスペンスの詩人の、不滅の名作!
――本書より引用

【読書感想】 幻の女 ウイリアム・アイリッシュ

目次 [隠す]

記事画像

あらすじ

一九九二年七月、北海道釧路市内の小学校に通う水谷貢という少年が行方不明になった。湿原の谷地眼(やちまなこ)に落ちたと思われる少年が、帰ってくることはなかった。それから十七年、貢の姉、松崎比呂は刑事として道警釧路方面本部に着任し、湿原で発見された他殺死体の現場に臨場する。被害者の会社員は自身の青い目を隠すため、常にカラーコンタクトをしていた。札幌、小樽、室蘭、留萌。捜査行の果てに、樺太から流れ、激動の時代を生き抜いた顔のない女の一生が、浮かび上がる! 文庫化に際し完全改稿を行った、新・直木賞作家唯一の長編ミステリー!
――本書より引用

【読書感想】 凍原 桜木紫乃

目次 [隠す]

記事画像
記事画像

あらすじ

未解決だった難事件を次々と解決、やっと日の目を見つつある特捜部Q。だが捜査を待つ事件は増えるばかりだ。そんななか、特捜部の紅一点ローセが掘り起こしてきたのは、20年以上前にエスコート・クラブの経営者リタが忽然と姿を消した奇妙な事件。しかもリタとほぼ同時に失踪した者が、他にも5人いることが判明し……。 デンマークの代表的文学賞「金の月桂樹」賞を受賞、ますます波に乗る大人気警察小説シリーズ第4弾!
――本書より引用

【読書感想】 特捜部Q―カルテ番号64―

目次 [隠す]

記事画像

あらすじ

太平洋を望む美しい景観の港町・鼻崎町。先祖代々からの住人と新たな入居者が混在するその町で生まれ育った久美香は、幼稚園の頃に交通事故に遭い、小学生になっても車椅子生活を送っている。一方、陶芸家のすみれは、久美香を広告塔に車椅子利用者を支援するブランドの立ち上げを思いつく。出だしは上々だったが、ある噂がネット上で流れ、徐々に歯車が狂い始め――。緊迫の心理ミステリー。
――本書より引用

【読書感想】 ユートピア 湊かなえ

目次 [隠す]

記事画像
記事画像

あらすじ

連続爆弾犯のアジトで見つかった、心を持たない男・鈴木一郎。逮捕後、新たな爆弾の在処を警察に告げた、この男は共犯者なのか。男の精神鑑定を担当する医師・鷲谷真梨子は、彼の本性を探ろうとするが……。そして、男が入院する病院に爆弾が仕掛けられた。全選考委員が絶賛した超絶の江戸川乱歩賞受賞作。
――本書より引用

【読書感想】 指し手の顔 脳男2 首藤瓜於

目次 [隠す]

記事画像

あらすじ

連続爆弾犯のアジトで見つかった、心を持たない男・鈴木一郎。逮捕後、新たな爆弾の在処を警察に告げた、この男は共犯者なのか。男の精神鑑定を担当する医師・鷲谷真梨子は、彼の本性を探ろうとするが……。そして、男が入院する病院に爆弾が仕掛けられた。全選考委員が絶賛した超絶の江戸川乱歩賞受賞作。
――本書より引用

【読書感想】 脳男 首藤瓜於

目次 [隠す]

記事画像
記事画像

あらすじ

三月も終わりに近いある日、出張先のシカゴから帰宅したスターン弁護士は、妻の自殺を発見する。どうして? 突然のことに驚きを隠しきれないスターン。妻宛の病院からの請求書も気になる。一方、依頼人である義弟には大陪審から召喚状が届く。真実を探り当てるべく、見慣れた顔に隠された欺瞞をはがす執念の日々が始まった!
――本書より引用

【読書感想】 立証責任 スコット・トゥロー

目次 [隠す]

記事画像

あらすじ

ライターの「僕」は、ある猟奇殺人事件の被告に面会に行く。彼は二人の女性を殺した罪で死刑判決を受けていた。だが、動機は不可解。事件の関係者も全員どこか歪んでいる。この異様さは何なのか? それは本当に殺人だったのか?「僕」が真相に辿り着けないのは必然だった。なぜなら、この事件は実は――。話題騒然のベストセラー、遂に文庫化!
――本書より引用

【読書感想】 去年の冬、きみと別れ 中村文則

目次 [隠す]

記事画像
記事画像

あらすじ

原発技術者だったかつて、極秘情報をソヴィエトに流していた島田。謀略の日々に決別し、全てを捨て平穏な日々を選んだ彼は、己をスパイに仕立てた男と再会した時から、幼馴染の日野と共に、謎に包まれた原発襲撃プラン〈トロイ計画〉を巡る、苛烈な諜報戦に巻き込まれることになった……。国際政治の激流に翻弄される男達の熱いドラマ。全面改稿、加筆400枚による文庫化!
――本書より引用

【読書感想】 神の火 高村薫

目次 [隠す]

記事画像

あらすじ

廃用身とは、脳梗塞などの麻痺で動かず回復しない手足をいう。神戸で老人医療に当たる医師漆原は、心身の不自由な患者の画期的療法を思いつく。それは廃用身の切断だった。患者の同意の下、次々に実践する漆原を、やがてマスコミがかぎつけ悪魔の医師として告発していく――。『破裂』の久坂部羊の、これ以上ない衝撃的かつ鮮烈な小説デビュー作。
――本書より引用

【読書感想】 廃用身 久坂部羊

目次 [隠す]

記事画像
記事画像

あらすじ

宿敵ザラチェンコと対決したリスベットは、相手に重傷を負わせるが、自らも瀕死の状態に陥った。だが、二人とも病院に送られ、一命をとりとめる。この事件は、ザラチェンコと深い関係を持つ闇の組織・公安警察特別分析班の存在と、その秘密活動が明るみに出る危険性をもたらした。危機感を募らせた元班長は班のメンバーを集め、秘密を守る計画を立案する。その中には、リスベットの口を封じる卑劣な方策も含まれていた。
――本書より引用

【読書感想】 ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士

目次 [隠す]

記事画像
記事画像

あらすじ

女性調査員リスベットにたたきのめされた後見人のビュルマンは復讐を誓い、彼女を憎む人物に連絡を取る。そして彼女を拉致する計画が動き始めた。その頃ミカエルらはジャーナリストのダグと恋人ミアが進める人身売買と強制売春の調査をもとに、『ミレニアム』の特集号と書籍の刊行を決定する。ダグの調査では背後にザラという謎の人物がいるようだ。リスベットも独自にザラを追うが、彼女の拉致を図る者たちに襲撃された!
――本書より引用

【読書感想】 ミレニアム2 火と戯れる女

目次 [隠す]

記事画像
記事画像

あらすじ

月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルは、大物実業家の違法行為を暴く記事を発表した。だが名誉毀損で有罪になり、彼は『ミレニアム』から離れた。そんな折り、大企業グループの前会長ヘンリックから依頼を受ける。およそ40年前、彼の一族が住む孤島で兄の孫娘ハリエットが失踪した事件を調査してほしいというのだ。解決すれば、大物実業家を破滅させる証拠を渡すという。ミカエルは受諾し、困難な調査を開始する。
――本書、上巻より引用

【読書感想】 ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女

目次 [隠す]

記事画像

あらすじ

東京都荒川区の超高層マンションで起きた凄惨な殺人事件。殺されたのは「誰」で「誰」が殺人者だったのか。そもそも事件はなぜ起こったのか。事件の前には何があり、後には何が残ったのか。ノンフィクションの手法を使って心の闇を抉る宮部みゆきの最高傑作がついに文庫化。《解説・重松清》
――本書より引用

【読書感想】 理由 宮部みゆき

目次 [隠す]

記事画像

あらすじ

神戸の住宅地での一家四人殺害事件。惨たらしい現場から犯人の人格障害の疑いは濃厚だった。凶器のハンマー、Sサイズの帽子、LLの靴跡他、遺留品は多かったが、警察は犯人像を絞れない。八カ月後、精神障害児童施設の十四歳の少女が自分が犯人だと告白した、が……。外見だけで症状が完璧にわかる驚異の医師・為頼が連続殺人鬼を追いつめる。
――本書より引用

【読書感想】 無痛 久坂部羊

目次 [隠す]

記事画像
記事画像

あらすじ

その地に着いた時から、地獄が始まった――。1961年、日本政府の募集でブラジルに渡った衛藤。だが入植地は密林で、移民らは病で次々と命を落とした。絶望と貧困の長い放浪生活の末、身を立てた衛藤はかつての入植地に戻る。そこには仲間の幼い息子、ケイが一人残されていた。そして現代の東京。ケイと仲間たちは、政府の裏切りへの復讐計画を実行に移す! 歴史の闇を暴く傑作小説。
――本書より引用

【読書感想】 ワイルド・ソウル 垣根涼介

目次 [隠す]

記事画像
記事画像

あらすじ

  • 上巻より引用
その手紙は、ビンに収められたまま何年間も海中にあり、引き揚げられてからもすっかり忘れ去られていた。だがスコットランド警察からはるばる特捜部Qへとその手紙が届いたとき、捜査の歯車が動き出す。手紙の冒頭には悲痛な叫びが記されていたのだ。「助けて」いまひとつ乗り気でないカールをよそに、二人の助手アサドとローセは判読不明のメッセージに取り組む。やがておぼろげながら、恐るべき犯罪の存在が明らかに……
――本書より引用

【読書感想】 特捜部Q Pからのメッセージ

目次 [隠す]

記事画像
記事画像

あらすじ

アメリカ中部の大都市、地方検事を選ぶ選挙戦のさなかに、美人検事補が自宅で全裸の絞殺死体となって発見された。変質者によるレイプか、怨みが動機か、捜査に乗りだしたサビッチ主席検事補は、実は被害者と愛人関係にあった間柄、容疑が次第に自分に向けられてくるのを知って驚く――現職検事補による世界的ベストセラー!。
――本書より引用

読書感想

読みどころ

  • 法定を舞台に検察と弁護側が繰り広げる答弁が熱い裁判ミステリ。
  • 司法に携わる人々の人間模様とその舞台裏を現職検事が丹念に描いた読み応えある作品。
  • 冷徹に事実のみの積み重ねを要求する「法」と矛盾に満ちた「人間」の対比が浮き彫りになる。

上下巻の大半を占める法定でのやり取り

現実における事実とは異なるとの印象が強いが、刑事罰において以下のような原則がある。

「刑事裁判で、証拠に基づいて有罪を宣告されるまで、被告人は無罪と推定されるべきであるということ。疑わしきは罰せずを原則とする。」

この原則は日本でもこの物語の舞台である米国でも変わらない。

主人公の「ラスティ」は被告の有罪を勝ち取る仕事を担う検事でありながら、被告として裁判で無罪を争うことになる。
そして「推定無罪」とはやはり人類が生み出したただの理想や建前なのか、彼はすべてを失う。

この物語の大半は法定でのやり取りであり、その他はラスティの視点を通じて眺めた司法の世界の裏側である。
証言くずしの緊張感もさることながら、法律の持つ性質とは対極に位置する矛盾をはらんだ人間たちの行動が織りなすドラマ性がハイライトと言える作品だった。

ラスティの日常、唐突に訪れる日常の崩壊

ラスティは首席検事補として日々働く男だ。
ボスに認められ妻と息子との暖かな家庭のために働いている。
上巻の前半部はラスティが送る司法世界のごく日常であるが徐々にそのほころびが明らかとなる。

ラスティは同僚の女性検事への恋に狂う。
キャロリンというこの女性は美貌に恵まれて自分の武器を最大限に活かすすべを知っており出世のために男たちを翻弄するのだがラスティは見事に手玉に取られる。

ここまでなら愚かな男の話なのだが、キャロリンは何者かに殺害されてしまう。
ラスティは捜査を任され事件解明へと挑むことになるのだが、あるパーティーで同僚たちに容疑者として告発される。

緊張感に満ちた法定バトル

上巻の後半から下巻の後半までは裁判所をその舞台へと移す。

だがそれまでのくだりを読んできた私にはラスティは犯人ではないと強い印象を抱いている。
そう本作は法廷ミステリ。彼が司法の場でいかに無罪を勝ち取るかが焦点となる。

このパートは大変読み応えがある。
現職検事である著者は検察・弁護側の戦略や、証言や証拠はどのように証明され崩されるのかをその当事者の心情と併せて仔細に描き出す。
手に汗握る瞬間を幾度も体感できるその文章は実に素晴らしい。

そしてこの法廷シーンにおいては主人公が入れ替わる。
ラスティの弁護を担うのはスターン弁護士という人物。
彼の冷静で鋭い言述でもって次々に検察側の証拠を葬り去るさまは正に「スターン無双」。これがタイトルでもいいんではないかという暴れっぷりである。

近いうちに読んでみたいと思っている同著者の作品「立証責任」という作品は、このスターン弁護士の物語とのこと。


法定の外にある現実

裁判はある意外性を伴いながらも大方の期待通りであろう判決で締めくくられる。

忘れてはいけない肝心なこと。
犯人はいったい誰か。

法定ミステリだと書いたが裁判のあとにハイライトといえるくだりが続く。

ほんの一章を割いただけの夫婦のやりとりはこの上ない驚きと悲しみに満ちたものだった。
ラスティという人物の人生を描いた部分には単にミステリ作品と呼べない文学性を帯びており、またこの著者は詩的な表現を織り交ぜ読者を物語へと惹きつける。

合理的に秩序を紡ぎ上げ法を生み出した我々人間はその対極を示すかのように矛盾に満ち溢れ愚かな振る舞いを止めることができない。

痺れるミステリ劇と法とは何か人間とは何かと考えさせられる人間ドラマが見事に一つの物語として完結する作品だった。



映像作品について

あとがきで訳者が紹介していたのだが本作は映画作品となっているそうだ。
法定でのやり取りの場面は映像作品で映えるだろう。
一度観てみようと思う。


著者について

スコット・トゥロー
Scott Turow
1949年、シカゴ生れ。スタンフォード大学大学院で創作を学んだ後、同行で講師として文芸創作を教えていたが、志望を変更、26歳でハーヴァード・ロースクールに入学、法曹界を目指した。この頃の体験を日記体で綴った「ハーヴァード・ロー・スクール」(早川文庫)も好評を得たが、87年、シカゴ地区連邦検察局の現職検事補の身でありながら本書を発表、一躍”時の人”となった。第二作”The Burden of Proof”もベストセラーとなった。
――本書より引用

訳者について

上田公子(うえだ・きみこ)
1930(昭和5)年、神戸市生まれ。熊本県立女子専門学校英文科卒業。英米文学翻訳家。主な訳書にスコット・トゥロー『立証責任』『有罪答弁』(文春文庫)、ベン・エルトン『ポップコーン』(早川書房)、パトリシア・ハイスミス『贋作』(河出文庫)ほか多数。2011年、没。
――本書より引用

【読書感想】 推定無罪 スコット・トゥロー

目次 [隠す]

記事画像

あらすじ

いったいこの書類はどこから送られてきたんだ? いつのまにか特捜部Qのデスクに置かれていた20年も前の事件の書類。18歳と17歳の兄妹が惨殺された事件だが、その後犯人は自首して服役中。つまり未解決事件ではない。なのになぜ未解決事件を調査する特捜部Qに? 興味を抱いたカールとアサド、それに新メンバーのローセは再調査に取り組むが、当時の容疑者たちはいまや有力者に……ますますパワーアップの人気シリーズ第2弾
――本書より引用

読書感想

読みどころ

  • 未解決事件を専門に捜査を行う「特捜部Q」が、デンマークにおける特権階級の闇を暴く長編ミステリ小説。
  • シリーズ第2作目にして新メンバが新たに加わったが……、やはり変人だった。
  • 著者近影の写真から漏れ伝わってくるとおり、前作に引き続き事件における暴力性が凄まじい。

【読書感想】 特捜部Q キジ殺し

目次 [隠す]

記事画像

あらすじ

捜査への情熱をすっかり失っていたコペンハーゲン警察のはみ出し刑事カール・マークは新設部署の統率を命じられた。とはいってもオフィスは窓もない地下室、部下はシリア系の変人アサドの一人だけだったが。未解決の重大事件を専門に扱う「特捜部Q」は、こうして誕生した。まずは自殺と片付けられていた女性議員失踪事件の再調査に着手したが、次々と驚きの新事実が明らかに! デンマーク発の警察小説シリーズ第一弾!。
――本書より引用

読書感想

読みどころ

  • 北欧デンマークを舞台にした警察ミステリ小説。シリーズもの第一作目。
  • クセのある有能刑事と謎多きシリア人アシスタントのコンビが魅せる。
  • 埋もれていた未解決事件の謎解きと、渦中の被害者の描写、2つの物語が重なる瞬間、震える。

【読書感想】 特捜部Q 檻の中の女