サブスクの功罪について ー 川本真琴さんのツイートに思うこと【日記】

2022/09/20

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Photo by : wu yi

序1 - 本記事の概要

今朝、シンガーソングライター「川本真琴」さんによるこのツイートが話題になっていた。

今日を過ごすあいだ、思いがけずこのツイートが脳を活性化しさまざまなことを考えた。

わたしは音楽の専門家でもなんでもない、ただの一消費者である。

カセット、CDの時代から音楽を聴きはじめ、サブスクが流行する今日まで音楽を楽しむ日々を送っている。

そんな一人の音楽ファンの立場からいろいろ思うこともあったので、言語化しネットの海へとブン投げる儀式を行いたいと思った次第。

序2 - 川本真琴さんと彼女のツイートに対するわたしの立場

とんでもない批判を繰り広げようとか、何か強目の偏った思想があるわけではない。

わたしは熱心なファンというわけではないが、デビュー直後、ブレイク時、その後から現在にいたるまで、川本真琴さんの音楽が好きである。

現在にいたるまで、他の人にはつくれない音楽をつくり続ける稀有なアーティストだと思う。

岡村ちゃんをリスペクトしているところもポイントが高い。

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96年、岡村靖幸プロデュースのシングル“愛の才能”で鮮烈なデビューを果たし、現在はメジャー/インディーの枠組みにとらわれない自由な活動を続けている川本真琴。そのデビュー前、20歳のときに自身で作ったデ

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いま現在、アーティストとして生計を立て生きている人にとって、ここ10~20年の大きな変化はたいへんだろうと素人ながらに想像している。

楽曲政策やパフォーマンスに専念するのが難しい時代だ。

とくに、90年代の黄金期に成功体験がある人であれば、その落差に余計に戸惑うことは想像に難くない。

よって、ツイートの内容もそうだろうなあと同意以外の感想は何もない。

以上、好感、肯定のみが私が川本真琴さんおよび彼女が発信したツイートに対する立場である。

本題 - 音楽のサブスクは悪か正義か或いは……

全肯定なのに何をそんなにあれこれ考え言語化するほどのものがあるのか。

今朝の時点でわたしもそう思っていた。

思考が回り始めたのは、「サブスクは悪なのか?」というところから。

フィジカルから配信への過渡期

前述したとおり、現役のアーティストにとってはきびしい時代なのだろうと思いつつも、消費者にとっては毎月少額で幅広い音楽を楽しむことができる黄金時代なのだ。

わたしが本格的に音楽を聴き始めたのは90年代に入ってから。

レンタルのCDを借りてきてカセットテープにダビングするのが、わたしの周囲での作法だった。

働きはじめてからは自分のお金で毎月CDを買っていた。

お気に入りのアーティストが見つかると全作品を網羅的に聴くのがわたしの流儀。

多いときは月に10万円ぐらいのCDを購入し、ライブにもよく足を運んでいた。

そう考えるとサブスク全盛のいまは隔世の感がある。

実のところわたしはサブスクは利用していない。

理由のひとつは、わたしの好むアーティストがサブスクサービスに含まれていないことが多いこと。

もうひとつは、いまも変わらず行っているお気に入りを見つけ全作品を網羅的に聴くわたしの流儀はサブスクと相性が悪い。

楽曲の入手方法がCDからダウンロード購入に、プレイヤーが専用機器からパソコン&スマホに変わったものの、サブスクの恩恵とは無縁なのである。

サブスクが成長カテゴリとはいえ、わたしと同様な形で購入する人もけっこういるだろうし、フィジカルアイテムを手元に置きたい方もまだまだいるだろう。

選択肢が増えたのだと思えばよいことだと思うが、現在は過渡期。

流通経路が安定するまでのあいだ、発信側はこの大きなうねりに逆らうことはできない。

アーティストの価値は低下する

かつて新しい音楽をつくりだす優れた才能にふれることができるのは一部の特権階級だけだった。

雅楽は朝廷のものだったしクラシックは宮廷のものだった。

アーティストがその活動に専念するにはパトロンが欠かせない。

そのパトロンが一部の特権階級から庶民へとうつり大衆化する。

いま現在まで続いている、ファン全員がお金を投じ推しを支えるスタイルだ。

この音楽が大衆化する過程における変化はパトロンのみならず、「聴衆の数が増大化したこと」も大きな変化であると見る。

需要が高まれば供給側もその数が増やさなければならない。

つまり、発掘されるアーティストの数が増える。

ルネッサンス時代と2022年、年間デビューアーティストの数を比べてみればとんでもない差があるだろう。

数が増えれば相対的にアーティストひとり当たりの希少性は低下する。

またYoutubeや日本のニコ動など、誰もが低価格で配信できるプラットフォームが登場し、さらなる革命が起きた。

音楽業界が発掘したアーティストは、全世界に存在する才能のごくごくごく一部でしかないことがバレてしまったのだ。

無名の天才がどれだけ可視化されたことだろうか。

この先も才能を発掘・供給、あるいは自ら発表するインフラが成長し続けることにより、相対的にひとり当たりの希少性の減退は止めることができないのではないか。

音楽ビジネスにおいて希少性は収益に大きく影響することは想像に難くない。

終 - 結論というかまとめ

こんな感じのことを一日中考えていた。

結論としては、川本真琴さんのツイートはおおいに理解できるものであるし、一方で才能を披露できるインフラが充実するにつれ個々の取り分は減り続けるのが現実、というなんともお手厳しいものになってしまった。

これは一般人の妄想の域を出ない話なので、実際にどうなるかは分からない。

音楽がゲームや映像サブスクに大勝ちし全体のパイをぶっちぎりで広げていくかもしれない。

ネット界の勝者ゲーム業界からマネタイズのプロフェッショナルたちがこぞって音楽業界に鞍替えし収益構造に革命をもたらすかもしれない。

確かなことは、わたしはおそらくサブスクは利用しないし好きなアルバムを購入し続けるだろう。

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