視覚に関する記録 04 【日記】
初稿:
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昨年に発症した視野の欠落、夜盲、羞明に関する記録の続き。
先日、3か月ぶりの通院を終えた。この間の出来事や通院の結果を記録しておく。
前回の記録は以下。
視覚に異常を感じた昨年夏からの検査結果と今後の方針を記録。網膜の異常原因は不明だが、ロービジョンケアで生活の質を保つ対策を考える。症状の進行具合や心境の変化も詳述。
6月17日の通院
相変わらず混みあっており、午後いっぱいかかってしまった。
ロービジョンケアの専門医による診察
2回目のロービジョンケア。
前回から3か月間の変化について話をした。
次の2点について報告をし、さまざまなアドバイスをもらった。
暗くなると足元が見えづらくなる
空が暗くなると、街灯があっても足元が見えづらくなってきた。イメージとしては、黒い水の川の中を歩いているような感じだ。 階段の段差は遠近感が分からず、踏み外すこともある。
以前は、それほど視覚に頼らず歩いたり階段を上り下りしていたはず。しかし、見えないとなぜか余計に視覚に頼ってしまう。
訓練として、視覚にたよりすぎないように、かつての感覚で歩くことを意識している。
目の前のものが見えづらい
目の前にいる人と話すとき、目を見て話すと髪型や口の動きが見えない。それが初めて会った人だと、顔を覚えられない。
漫画の見開きや、A4ほどの図面や画像を見ようとすると、全体を見ることができない。
部分をスキャンするように見てみるが、超短期記憶が身についていないので、全体としてイメージがつかめない。
担当医による診察
定例の検査を受けた後、担当医による診察。
検査の結果、網膜の異常は変わらず、進行もしていないとのこと。
左目に炎症がみられるとのことで、目薬を処方された。
次回の検査は10月。初診から1年が経過する。大がかりな検査を行う予定だ。
そして障がい者手帳の申請をすすめられた。
診察の前にロービジョンケアの専門医と打ち合わせた結果、そのような流れになったそうだ。
原因が不明なままであるが、網膜の異常は黄斑変性症・網膜色素変性症のいずれかであるとの診断書で申請ができるとのこと。
心境の変化
ここ3か月で心境はだいぶ変わった。
以前と変わらぬ環境を維持するために抗う気持ちは消え去った。
ネガティブな感情ではなく、見えないものはしょうがない、必要なものは見えるように工夫しようという感じだ。
幸い、視野の中心は見えているので文字を読むことはできる。
何より、パートナーをはじめ、周囲の人たちが理解を示してくれていることが大きい。(理解を示してくれなさそうな人には説明しないようにしている)
まとめ
障がい者手帳の話しは寝耳に水で、まだ実感はないが、なるようになるという気持ちだ。
自分のためというよりも、慣れない場所に出かけるときに、周囲の人に迷惑をかけないための手段として白杖を使うことになるのだろう。
現在、暗い時間は一人で出歩くことは避け、日中は濃い色のサングラスをかけることで、問題なく日常を送っている。