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最近思うことのメモ

初稿:

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参議院選挙は期間が長く、良い面もあると思うが疲れる。町もメディアも連日さわがしい。


身近な何かを貶めなければならないほど私たちは追い込まれている。「日本人ファースト」が響いてしまうステージに到達した。そう実感している。

「移民」という言葉を使わず、ごまかしながら実質移民政策を行ってきた日本。ここが限界なのだろう。


私たちは問題の原因を、まず自分の外側にあると強く思い込む。遠い昔、サバイブするのに大いに役立った機能だが、科学を獲得した現代の私たちにとってバグでしかない。

今の不安の原因・責任を身近な他者に押しつける。先人たちが歴史上、世界中で繰り返してきたことだ。その結果がどのようなものだったか、私たちはよく知っている。

仮に、いま日本にいる在留外国人を全員追い出したとして、何が起こるだろうか。

日本で、もっとも法を犯し、国の予算を消費しているのは日本人だ。

人数、予算、犯罪率、どれをとっても日本人が圧倒的に多い。いま見聞きする在留外国人の問題は、全体からすれば誤差の範囲内でしかない。

在留外国人をゼロにしたところで、何も変わらない。生きづらく貧しいままの日本が続くだけだろう。

しかし、ここを通過しない限り、自分自身の内側にある問題に目を向けることができない。私たちは、いつだって初手で正解を選ぶことはできない。


6年後の日本はどうなっているのだろう。

今回の選挙で選ばれた議員たちは6年間の任期を担う。できることならば、6年後を見据えた選挙になってほしい。

無理だと思うが、ほんの数ミリでもいいから実のある議論が行われ、未来を見据えた選択ができるようになってほしい。

闘争は増えたり減ったりしながら続き、永遠になくなることはない。争うことは生物の本質であり、無機物にだって私たちが観察できていないだけで、はげしい争いがあると思っている。


こんなとりとめのないことをインターネットという公共の場に書く意味はあるのだろうか。

全員に行き渡ってはいないが、多くの人がいくらかの自由を持ち、飢えることなく、ときに医療を受けることができるのは、そういった世界を望んだ先人たちのおかげだと思っている。

また、社会の変化は、その変化を望む空気をひとりひとりが作り出すことから始まったと信じている。

インターネットの片隅ではあるが、その隊列に加わりたい。

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