2026年3月2日6 min readBOOK『午後』 フェルディナント・フォン・シーラッハ - 酒寄進一 訳 【読書感想】シーラッハ『午後』の短篇集を読書感想。エッセイ風の語りがフィクションと現実の境を曖昧にし、無機質な文体が読者の内面にある悪意を映し出す。一話ごとの余韻と中毒性、翻訳と関係者への感謝を綴る。
2024年11月27日12 min readBOOK『珈琲と煙草』 フェルディナント・フォン・シーラッハ ~読書感想と引用メモシーラッハが日常の断片と人間観察を淡々と綴るエッセイ集。鋭い観察と静かなユーモアが光り、生と死や尊厳について考えさせられる一冊。個人的な感想と気になった引用をまとめた。
2023年3月18日11 min readBOOK『昨日』 アゴタ・クリストフ 【あらすじ・感想】あらすじ 村の娼婦だった母の子として生まれたトビアス。ある事件を契機に名前を変え、戦争孤児を装って国境を越えた彼は、異邦にて工場労働者となる。灰色の作業着を身に着け、来る日も来る日も単調な作業に明け暮れるトビアスのみじめな人生に残された最後の希望は、彼の夢想の中にだけ存在する女リーヌと出会うこと……。
2022年4月17日8 min readBOOK『ユービック』 フィリップ・K・ディック 【あらすじ・感想】あらすじ 1992年、予知能力者狩りをおこなうべく、ジョー・チップら半予知能力者が月面に結集した。だが予知能力者側の爆弾で、メンバーの半数が失われる。これを契機に、恐るべき時間退行現象が地球にもたらされた。あらゆるものが退化していく世界で、それを矯正する特効薬は唯一ユービックのみ。
2022年3月24日10 min readBOOK『テロ』フェルディナント・フォン・シーラッハ【あらすじ・感想】二〇一三年七月二十六日、ドイツ上空で旅客機がハイジャックされた。テロリストがサッカースタジアムに旅客機を墜落させ、七万人の観客を殺害しようと目論んだのだ。しかし緊急発進した空軍少佐が独断で旅客機を撃墜する。乗客百六十四人を殺して七万人を救った彼は英雄か?
2021年9月8日29 min readBOOKフェルディナント・フォン・シーラッハのススメ(ドイツのミステリー)本記事の概要 日本国内で話題になってから遅れること10年。ようやく私のところにも「フェルディナント・フォン・シーラッハ」ブームが到来した。これまでミステリ作品を好んで読んできたが、まだ新しい扉はあったのだと衝撃を受けた。微力ながらシーラッハ作品の魅力を広める隊列に加わらなければない。