2026年3月2日6 min readBOOK『午後』 フェルディナント・フォン・シーラッハ - 酒寄進一 訳 【読書感想】シーラッハ『午後』の短篇集を読書感想。エッセイ風の語りがフィクションと現実の境を曖昧にし、無機質な文体が読者の内面にある悪意を映し出す。一話ごとの余韻と中毒性、翻訳と関係者への感謝を綴る。
2024年11月27日12 min readBOOK『珈琲と煙草』 フェルディナント・フォン・シーラッハ ~読書感想と引用メモシーラッハが日常の断片と人間観察を淡々と綴るエッセイ集。鋭い観察と静かなユーモアが光り、生と死や尊厳について考えさせられる一冊。個人的な感想と気になった引用をまとめた。
2024年8月10日17 min readBOOK『マインド・タイム 脳と意識の時間』ベンジャミン・リベット【読書感想】例えばコップの水を飲み干す。その行動は自分の意志であると私たち知覚する。だが脳の活動を観察すると実感と異なる。水を飲む動作は無意識の活動であり、意識つまり私の知覚はそこから0.5秒もあと。1983年、ベンジャミン・リベットは科学的な実験によりこの事実を確認した。本書はリベットの実験レポートであり多くの驚きに満ちている。
2022年10月2日65 min readBOOK『くらしのアナキズム』 松村圭一郎【読書感想・備忘録】わたしのようなバカでのほほんと生きているようなヤツでも、長いこと人間をやっていると思うのである。人生とは何か、社会とは何か、なぜこんなにも生きづらいそうな人が溢れているのか、と。しかしない知性をいくらふり絞っても出てくるのは「人類は生まれながらにしてドMだから?」など身もふたもない答えぐらいだ。
2022年8月11日20 min readBOOK『とんでもなく役に立つ数学』西成活裕【読書感想・備忘録】趣味のプログラミングで高度なことがやりたくなり数学の壁にぶちあたる。学生時代の不勉強を後悔することは大人のあるある。正直に告白すると、私はかなりの数学アレルギー持ち。いちから数学と向き合うと決めたが、テキストに伸ばす手の重さと言ったらない。「まずは数学を学ぶモチベをあげよう!」と、本書を手にとってみたのだが……。
2018年6月1日16 min readBOOK『山に生きる人びと』 宮本常一 【あらすじ・感想】あらすじ 山には「塩の道」もあれば「カッタイ道」もあり、サンカ、木地屋、マタギ、杣人、焼畑農業者、鉱山師、炭焼き、修験者、落人の末裔…さまざまな漂泊民が生活していた。ていねいなフィールドワークと真摯な研究で失われゆくもうひとつの(非)常民の姿を記録する。宮本民俗学の代表作の初めての文庫化。 ◎解説=赤坂憲雄