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『エベレストを越えて』 植村直己 【読書感想・あらすじ】

2016/01/30

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あらすじ

山を愛し、山に消えた不世出の冒険家が、一九七〇年、日本人として初登頂したのをはじめ、六回のエベレスト行のすべてを語る。植の登山観、死生観が読みとれる
――本書より引用

読書感想

日本人初のエベレスト登頂、五大陸最高峰登頂、北極点単独行、グリーンランド縦断と数々の偉業を成し遂げた植村直己氏。

本書は世界最高峰のエベレストに氏が挑んだ記録であり遺作となった著書である。

読み終えて強く感じることは氏の魅力は成し遂げた偉業よりも彼自身の人間性だということ。

すべてを受容する山のようなその人柄に魅了されると同時に亡くなられてしまったことが残念でならない。

本作品は植村氏が成し遂げたキャリアのうちのエベレスト登頂にフォーカスした著書であるが、以下の作品は彼自身が山に目覚め、どのように世界中を駆け巡ったかを記しており、こちらもまた読みごたえがある作品なので機会があれば是非おすすめしたい。

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著者について

植村直己(うえむら・なおみ)
1941(昭和16)年、兵庫県生れ。明治大学卒。日本人初のエベレスト登頂をふくめ、世界で初めて五大陸最高峰に登頂する。南極を犬ぞりで横断することを目標に、72~73年地球最北端の村シオラバルクにて極地トレーニング。76年には2年がかりで北極圏1万2000キロの単独犬ぞり旅を達成、78年には犬ぞりでの北極点単独行とグリーンランド縦断に成功。その偉業に対し菊池寛賞、英国のバラー・イン・スポーツ賞が贈られた。南極大陸犬ぞり横断を夢にしたまま、84年2月、北米マッキンリーに冬期単独登頂後、消息を絶った。国民栄養賞受賞。
――本書より引用

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