VSCode & .NET MAUIでAdnroidアプリ開発環境を構築する【Ubuntu on WSL】
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この記事のゴール
- Ubuntu on WSL2でリモート実行しているVSCodeに、.NET MAUIアプリ開発環境を構築する
- 構築する項目は以下のとおり
- .NET MAUIテンプレートからプロジェクトを新規作成する
- Android emulatorを起動する
- Androidアプリをデバッグする
VSCode & .NET MAUIでAdnroidアプリ開発環境を構築する【Windows】
VSCode(Windows)に、.NET MAUIアプリの開発環境を構築する。テンプレートからプロジェクトを新規作成し、Android emulatorでAndroidアプリをデバッグできるようにする。一連の設定手順をまとめる。
環境
- OS - Ubuntu22.04LTS on WSL2 (Windows 11 Pro)
- VSCode - v1.91.1
- .NET - v8.0.303
- Android - API Level 34
前提
WSL2およびVSCodeのリモート開発環境が構築済みであること。
作業一覧
- .NET 8.0 インストール
- Microsoft OpenJDK 17 インストール
- Android command line tools インストール
- Android SDK インストール
- Android Emulatorインストール・設定
- .NET MAUI 拡張機能インストール
- .NET MAUIプロジェクト作成
- デバッグ実行する
作業詳細
.NET 8.0 インストール
- インストールスクリプトをダウンロード
- 実行権限を付与
- 最新の長期サポート(LTS)SDKをインストール
- bash設定ファイル(.profile | .bash_profile | .bashrc etc)に次を追加し、PATHを通す
- source ~/.bash_profile を実行、またはターミナルを再起動して設定を読みこむ
Microsoft OpenJDK 17 インストール
- リポジトリにパッケージを追加する
- OpenJDK 17をインストール
Android command line tools インストール
- ~/Android にSDKおよび必要なツールをインストールしていく
- 必要なパッケージを事前インストール
- Android command-line toolsをダウンロード・インストール
- bash設定ファイルにパスを追加
source ~/.bash_profile を実行、またはターミナルを再起動して設定を読みこむ
android command line toolsを最新版に更新する
Android SDK インストール
- Android SDK API Level 34 インストール
Android Emulatorインストール・設定
- 必要パッケージを事前インストール
- kvmにカレントユーザを追加
- bash設定ファイルにemulatorのPATHを追加
source ~/.bash_profile を実行、またはターミナルを再起動して設定を読みこむ
‘myEmulator’という名前でemulator 作成
- emulator 実行
- Emulatorが起動すればOK
VSCode .NET MAUI 拡張機能インストール
VSCodeを起動
拡張機能タブで ”.NET MAUI” を検索、または ”.NET MAUI - Visual Studio Marketplace” から拡張機能をインストール
settings.json に次を追加
- workload インストール
.NET MAUIプロジェクト作成
デバッグ実行する
コマンドパレット(Ctrl+Shift+P)を開き ”.NET New Project” を入力し実行
表示されたパッケージから、”.NET MAUI アプリ” を選択
プロジェクトを作成するディレクトリを選択
プロジェクト名を入力(今回はMauiAppSample)
“プロジェクトを作成します” を選択
restore実行後に今回準備していないiOSについてエラーが出る
- プロジェクトファイル(MauiAppSample.csproj)を開き、Android以外を削除する
コマンドパレットから ”.NET MAUI: Android デバイスの選択”を入力・選択
先ほど作成したEmulator(myEmulator)を選択
(起動していない場合)Android Emulatorを起動
- F5 でデバッグ実行
まとめ
本記事の目的は無事に達成できた。また、Linux環境のVSCodeで .NET MAUIアプリの開発(Androidのみだけど)は可能っぽいことも分かった。
個人的にメインPCをWindowsからUbuntuへ移行することを考えており、今回はそれを見据えての検証だった。
Emulatorは強引にWSLで動かしたが、Ubuntuネイティブではより快適に動作するのかもしれない。
しかし想定以上の作業量、エラー対処が発生した。
結果として、Visual Studio Communityがいかに楽かを痛感した。
Windowsを使い続けるか、モバイルアプリ開発をAndroid Studioに移行するか、VSCode + .NET MAUIがこなれてくるのを待つか、迷うところ。
とりあえずおつかれさまでした。