2022年4月17日8 min readBOOK『ユービック』 フィリップ・K・ディック 【あらすじ・感想】あらすじ 1992年、予知能力者狩りをおこなうべく、ジョー・チップら半予知能力者が月面に結集した。だが予知能力者側の爆弾で、メンバーの半数が失われる。これを契機に、恐るべき時間退行現象が地球にもたらされた。あらゆるものが退化していく世界で、それを矯正する特効薬は唯一ユービックのみ。
2022年3月24日10 min readBOOK『テロ』フェルディナント・フォン・シーラッハ【あらすじ・感想】二〇一三年七月二十六日、ドイツ上空で旅客機がハイジャックされた。テロリストがサッカースタジアムに旅客機を墜落させ、七万人の観客を殺害しようと目論んだのだ。しかし緊急発進した空軍少佐が独断で旅客機を撃墜する。乗客百六十四人を殺して七万人を救った彼は英雄か?
2022年3月16日8 min readBOOK『ワン・モア』 桜木紫乃 【あらすじ・感想】安楽死事件を起こして離島にとばされてきた女医の美和と、オリンピック予選の大舞台から転落した元競泳選手の昴。月明かりの晩、よるべなさだけを持ち寄って躰を重ねる男と女は、まるで夜の海に漂うくらげ――。同じ頃、美和の同級生の鈴音は余命宣告を受けていて……どうしようもない淋しさにひりつく心。
2021年9月8日29 min readBOOKフェルディナント・フォン・シーラッハのススメ(ドイツのミステリー)本記事の概要 日本国内で話題になってから遅れること10年。ようやく私のところにも「フェルディナント・フォン・シーラッハ」ブームが到来した。これまでミステリ作品を好んで読んできたが、まだ新しい扉はあったのだと衝撃を受けた。微力ながらシーラッハ作品の魅力を広める隊列に加わらなければない。
2021年8月27日19 min readBOOK『我らが少女A』高村薫 ~警察ミステリの傑作~【あらすじ・感想】あらすじ 一人の少女がいた――合田、痛恨の未解決事件 12年前、クリスマスの早朝。東京郊外の野川公園で写生中の元中学美術教師が殺害された。犯人はいまだ逮捕されず、当時の捜査責任者合田の胸に、後悔と未練がくすぶり続ける。「俺は一体どこで、何を見落としたのか」そこへ、思いも寄らない新証言が――。
2021年8月25日24 min readBOOK『善と悪の経済学』トーマス・セドラチェク【あらすじ・感想】資本主義の世界で感じるモヤモヤ -皆さん、資本主義の世界をエンジョイしていますか?一定のルールの元、皆が自由に経済活動することで社会が発展し豊かさを手にする人が増える。人類による優れた発明のひとつ「資本主義」。資本主義、大好きですか?私は半々という感じ。