2016年6月7日6 min readBOOK『そして誰もいなくなる』 今邑彩 【あらすじ・感想】名門女子校天川学園の百周年記念式典に上演された、高等部演劇部による『そして誰もいなくなった』の舞台上で、最初に服毒死する被害者役の生徒が実際に死亡。上演は中断されたが、その後も演劇部員が芝居の筋書き通りの順序と手段で殺されていく。
2016年6月3日10 min readBOOK『死刑台の微笑』 麻野涼 【あらすじ・感想】あらすじ 三人の少年によって、ひとり娘を惨殺された母親は、娘の無念と悲しみを晴らすため、会社を辞して、地裁での意見陳述に全てを賭けた。地裁で、三人の裁判を傍聴し続けた母親は、娘を殺害した三人の凶行を知るにつけ、憎悪を増していった。死刑判決を望む被害者の母親に立ちはだかる、少年法。
2016年6月2日4 min readBOOK『誘拐児』 翔田寛 【あらすじ・感想】終戦翌年の夏、5歳の男の子が誘拐された。《使い古しの新圓で百萬圓を用意しろ。場所は有樂町カストリ横丁》という脅迫状に従い、屈強な刑事たちが張り込むなか、誘拐犯は子供を連れて逃げてしまう。そして15年後、とある殺人事件をきっかけに、再びこの誘拐事件が動き出す。
2016年5月30日8 min readBOOK『その女アレックス』ピエール・ルメートル【あらすじ・感想】【※ネタバレを含む】あらすじ おまえが死ぬのを見たい ――男はそう言ってアレックスを監禁した。檻に幽閉され、衰弱した彼女は、死を目前に脱出を図るが……しかし、ここまでは序章にすぎない。孤独な女アレックスの壮絶なる秘密が明かされるや、物語は大逆転を繰り返し、最後に待ち受ける慟哭と驚愕へと突進するのだ。
2016年5月24日13 min readBOOK『あかね空』 山本一力 【あらすじ・感想】あらすじ 希望を胸に身1つで上方から江戸へ下った豆腐職人の永吉。己の技量一筋に生きる永吉を支えるおふみ。やがて夫婦となった二人は、京と江戸との味覚の違いに悩みながらもやっと表通りに店を構える。彼らを引き継いだ三人の子らの有為転変を、親子二代にわたって描いた第126回直木賞受賞の傑作人情時代小説。
2016年5月12日5 min readBOOK『そこのみにて光輝く』 佐藤泰志 【あらすじ・感想】あらすじ 北の夏、海辺の街で男はバラックにすむ女に出会った。二人がひきうけなければならない試練とは――にがさと痛みの彼方に生の輝きをみつめつづけながら生き急いだ作家・佐藤泰志がのこした唯一の長編小説にして代表作。青春の夢と残酷を結晶させた伝説的名作が二〇年をへて甦る。