2018年6月9日15 min readBOOK『指し手の顔 脳男2』首藤瓜於 - 続編のあらすじと感想【ミステリ】首藤瓜於の『指し手の顔 脳男2』は、感情を持たない男が再び登場するミステリ作品。精神疾患や犯罪ミステリの要素が絡み合う続編の詳細なあらすじと感想を紹介します。
2018年6月2日16 min readBOOK『脳男』首藤瓜於 - 感情を持たない男の自我獲得を描くミステリ【あらすじ・感想】首藤瓜於の『脳男』は、感情を持たない男が殺人を通じて自我を獲得する過程を描いたミステリ作品。詳細なあらすじと感想を紹介します。
2018年6月1日16 min readBOOK『山に生きる人びと』 宮本常一 【あらすじ・感想】あらすじ 山には「塩の道」もあれば「カッタイ道」もあり、サンカ、木地屋、マタギ、杣人、焼畑農業者、鉱山師、炭焼き、修験者、落人の末裔…さまざまな漂泊民が生活していた。ていねいなフィールドワークと真摯な研究で失われゆくもうひとつの(非)常民の姿を記録する。宮本民俗学の代表作の初めての文庫化。 ◎解説=赤坂憲雄
2018年5月21日9 min readBOOK『家守綺譚』 梨木香歩 【あらすじ・感想】あらすじ 庭・池・電燈付二階屋。汽車駅・銭湯近接。四季折々、草・花・鳥・獣・仔竜・小鬼・河童・人魚・竹精・桜鬼・聖母・亡友等々々出没数多……本書は、百年まえ、天地自然の「気」たちと、文明の進歩とやらに今ひとつ棹さしかねてる新米精神労働者の「私」=綿貫征四郎と、庭つき池つき電燈つき二階屋との、のびやかな交歓の記録である。
2018年5月9日9 min readBOOK『暗渠の宿』 西村賢太 【あらすじ・感想】あらすじ 貧困に喘ぎ、暴言をまき散らし、女性のぬくもりを求め街を彷徨えば手酷く裏切られる。屈辱にまみれた小心を、酒の力で奮い立たせても、またやり場ない怒りに身を焼かれるばかり。路上に果てた大正期の小説家・藤澤清造に熱烈に傾倒し、破滅のふちで喘ぐ男の内面を、異様な迫力で描く劇薬のような私小説二篇。
2018年5月3日12 min readBOOK『立証責任』 スコット・トゥロー 【あらすじ・感想】あらすじ 三月も終わりに近いある日、出張先のシカゴから帰宅したスターン弁護士は、妻の自殺を発見する。どうして? 突然のことに驚きを隠しきれないスターン。妻宛の病院からの請求書も気になる。一方、依頼人である義弟には大陪審から召喚状が届く。真実を探り当てるべく、見慣れた顔に隠された欺瞞をはがす執念の日々が始まった!