2014年12月26日6 min readBOOK『何もかも憂鬱な夜に』 中村文則 【あらすじ・感想】あらすじ ~施設で育った刑務官の「僕」は、夫婦を刺殺した二十歳の未決囚・山井を担当している。一週間後に迫る控訴期限が切れれば死刑が確定するが、山井はまだ語らない何かを隠している―。どこか自分に似た山井と接する中で、「僕」が抱える、自殺した友人の記憶、大切な恩師とのやりとり、自分の中の混沌が描き出される。
2014年12月23日11 min readBOOK『考える生き方』 finalvent 【あらすじ・感想】あらすじ ブロガーとして知られる著者が半生と人生観を綴る。「からっぽだった」と人生をふり返り、しかし学び考えることで人生を豊かにできる気づきを語る。空しさを希望に変える術を説く一冊。
2014年12月22日6 min readBOOK『獣の奏者』 上橋菜穂子 【あらすじ・感想】あらすじ リョザ神王国。闘蛇村に暮らす少女「エリン」は、母と同じ「獣ノ医術者」を志す。彼女は人や獣と深く関わりあいながら成長し未来に希望を切り開いていく。I. 闘蛇編、II. 王獣編、III. 探求編、IV. 完結編の全四巻からなる大長編ファンタジー作品。
2014年11月29日7 min readBOOK『安楽病棟』帚木蓬生 ~安楽死を問う作品~【あらすじ・感想】あらすじ ~深夜、引き出しに排尿する男性、お地蔵さんの帽子と前垂れを縫い続ける女性、気をつけの姿勢で寝る元近衛兵の男性、異食症で五百円硬貨がお腹に入ったままの女性、自分を23歳の独身だと思い込む女性…様々な症状の老人が暮らす痴呆病棟で起きた、相次ぐ患者の急死。理想の介護を実践する新任看護婦が気づいた衝撃の実験とは?
2014年11月22日7 min readBOOK『エンブリオ』帚木蓬生~医療の進化へ警鐘を鳴らす~【あらすじ・感想】あらすじ ~エンブリオ、それは受精後八週までの胎児。天才産婦人科医・岸川は、人為的に流産させたエンブリオを培養し臓器移植をするという、異常な「医療行為」に手を染めていた。優しい院長として患者に慕われる裏で、彼は法の盲点をつき、倫理を無視した試みを重ねる。彼が次に挑むのは、男性の妊娠実験……
2014年11月15日10 min readBOOK『インターセックス』帚木蓬生【あらすじ・感想】あらすじ 「神の手」と評判の若き院長、岸川に請われてサンビーチ病院に転勤した秋野翔子。そこでは性同一障害者への性転換手術や、性染色体の異常で性器が男でも女でもない、“インターセックス”と呼ばれる人たちへの治療が行われていた。「人は男女である前に人間だ」と主張し、患者のために奔走する翔子。