2015年5月1日10 min readBOOK『神さまたちの遊ぶ庭』宮下奈都 感想とあらすじ宮下奈都の『神さまたちの遊ぶ庭』のあらすじと感想。北海道の大自然での一年間の生活を描いたエッセイで、家族の自由な暮らしと自然の美しさを綴る。カバーの絵も素敵な素晴ら素晴らしい一冊。
2015年4月27日9 min readBOOK『美と共同体と東大闘争』 三島由紀夫・東大全共闘 【あらすじ・感想】学生・社会運動の嵐が吹き荒れた一九六九年の五月十三日、超満員となった東大教養学部で、三島由紀夫と全共闘の討論会が開催された!互いの存在理由を巡って、激しく、真摯に議論を闘わせる両者。討論後に緊急出版されるやたちまちベストセラーとなり、いまだ”伝説の討論”として語り継がれる貴重なドキュメント、三十四年ぶりの復活!
2015年4月26日9 min readBOOK『十二年目の映像』 帚木蓬生 【あらすじ・感想】その映像は、開けてはならないパンドラの箱だった!?大手放送局に勤務する川原庸次は、かつて学生運動に参加していたという上司からT大時計台闘争にまつわるスクープ映像の存在を聞かされる。初めは半信半疑の庸次だったが、十二年間にわたり地下に潜伏し続ける男、井田と出会い、その存在を確信する。しかし彼の死を境に事態は急変し……。
2015年4月21日8 min readBOOK『精神の氷点』 大西巨人 【あらすじ・感想】あらすじ 泥水溜りの中に歪み縮かまった投影は、復員後ふた月の水村宏紀を表象していた。そこには「地獄」を見つめてきた陰鬱な眼がある-。一人の復員兵が彷徨する「魂と虚無」の相克を描く。改造社1949年刊の長篇に字句修正加筆。
2015年4月17日10 min readBOOK『東北を聴く 民謡の原点を訪ねて』 佐々木幹郎 【あらすじ・感想】あらすじ 「牛方節」「斎太郎節」「新相馬節」……。土地に生まれて根づいた唄に、人々はどんな思いを込めてきたのか。時代を経て人々に口ずさまれる中で、唄はどのような変容をとげてきたのか。詩人が、津軽三味線の二代目高橋竹山とともに、東日本大震災の直後に被災地の村々を行脚した稀有な旅の記録。
2015年4月14日30 min readBOOK『晴子情歌』 高村薫 【あらすじ・感想】遥かな洋上にいる息子彰之へ届けられた母からの長大な手紙。そこには彼の知らぬ、瑞々しい少女が息づいていた。本郷の下宿屋に生まれ、数奇な縁により青森で三百年続く政と商の家に嫁いだ晴子の人生は、近代日本の歩みそのものであり、彰之の祖父の文弱な純粋さと旧家の淫蕩な血を相剋させながらの生もまた、余人にはない色彩を帯びている。