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視覚に関する記録 13 - 身体障害者になった日

初稿:

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身体障害者手帳が交付された。

公的に私は身体障害者になった。

手帳の受け取り時点で大量の手続きを行った。

日本は福祉国家だと改めて実感した。そして東京都の財力のすごさも。

このあたりのことと、心境の変化などを記録していきたいと思う。

前回の記録は以下。

視覚に関する記録 12 - 本格的なロービジョン生活の始まり

障害者手帳を申請し結果待ちの現状、3か月ぶりの大学病院での通院報告、そして障害年金の申請準備を開始したことを記録。手帳とは別制度と知り、社労士に依頼して本格的なロービジョン生活へ踏み出す。

身体障害者手帳を受け取る

「身体障害者手帳の交付について」のお知らせ

前回の記事では、病院で診断書を作成してもらい、役所に申請したところまでを書いた。

あれから約1か月経った2026年6月8日、郵送で、役所まで手帳を取りに来るといいよの通知が届いた。

申請から交付までの期間は自治体によって異なるらしい。また、障害の種類によっても異なるらしい。

視覚障害の場合、判定基準が数値で示されており、比較的スムーズに進むことが多いと聞いていた。実際そうなった。

ちょうどマイナンバーカードの更新の時期と重なっていたため、更新カード受け取り予約をして役所に行くことにした。

福祉課窓口での手続き

パートナーと共に役所へ行き、通知書面を福祉課の窓口に提出した。

身体障害者手帳の交付

まずは手帳を受け取った。

手帳と言ってもカードタイプを選択したので、実際はカードである。

えんじ色のケースに入ったカードには、気の抜けた私の顔写真が貼られていた。

その他、氏名、生年月日、住所、障害の程度などが記載されている。等級は診断書に書かれていた通り2級だった。

身体障害者手帳のガイドブック

一度席を離れた担当の方が、大量の書類とともに戻ってきた。

「手帳の説明と一緒に申請できる手続きを一気に行います。お時間大丈夫ですか?」と聞いてきた。

45分後にマイナンバーカードの受け取り予約をしていると伝えると、「それまでに何とか終わらせましょう」とのこと。

さらっと手帳を渡され、用意してきた質問を聞いて終わり、と思っていた。全然違った。

手帳に続いて受け取ったのは、32ページにおよぶガイドブック。

自治体の福祉課が作成したもので、手帳所持者が利用できるサービスや手続きが網羅されている。

重要な申請について確認しておこうとメモを用意していたが、まったく必要なかった。

パーフェクトガイドブックだった。

説明と手続きを同時進行で

ガイドブックを見ながら担当の方がサービスの説明をし、その場で申請書を作成する。

これをワシワシと繰り返す。担当者から、時間内に駆け抜けようとする意気込みが伝わってきた。

私は手早い記入スキルをもはや失っている。パートナーが代わりに記入してくれたおかげで、スムーズに進めることができた。

申請した制度

この場で申請したのは以下のとおり。

  • 身体障害者医療費助成(マル障)
  • 心身障害者福祉手当(都制度)
  • NHK放送受信料の減免
  • 福祉タクシー利用費助成

怒涛の勢いで手続きをしたが、身体障害者2級の私はこれらのサービスを利用できることがわかった。

医療費は1割負担、東京都から毎月一定金額の手当が支給、NHK受信料は半額、利用する予定はないがタクシー利用料の助成もある。

この他、交通機関の割引、税金の控除、障害者雇用の支援、障害年金制度、都立・市立の施設利用割引など、様々なサービスの説明を受けた。

日本は福祉国家だと改めて実感した。

また、東京都の財力のすごさも感じた。

障害者福祉への感想

日本は福祉国家だ。こう感じるのは、あくまで私の現在地から見た感想である。

もし私の障害が直接的に命に関わるものであったら、職を失い身近な介助者もいなかったら、今の制度だけではかなり厳しいのは想像に難くない。

運よく仕事を失わずに済んでいるし、パートナーの支えもある。だからこそ、今の制度は私にとっては十分だと感じているに過ぎない。

この先、視覚障害1級レベルにまで症状が進行し、仕事を失い生活の維持もままならなくなったときを考えると不安な気持ちでいっぱいになる。

未来の自分のため、いま障害で困っている人のため、障害者福祉制度がよりよいものになっていくために、私もできることをしていきたいと思う。

まずは一人でも多くの人に知ってもらうこと、その先に理解を深めてもらうことが大事だと思う。

まとめ

地域によっては、手帳だけ渡され、付随サービスは自力でひとつずつこなしていく必要があると聞いていた。

私の住む地域は手帳の交付と同時に、利用できるサービスの説明と申請を一緒に行ってくれる、非常に手厚いサポートがあった。

福祉課の皆様が作成したガイドブックは、必要十分な情報が一冊にまとまっていて、非常にわかりやすかった。

オンラインでは管轄省庁ごとに情報が分散しているため、こういったガイドブックはとてもありがたい。

障害をきっかけに生活が大きく変わり離婚してしまった話もいくつか耳にしていた。

手続きや生活の変化を全面的に支援してくれたパートナーの存在は私にとって非常に大きい。感謝してもしきれない。

つまり、私は非常に恵まれた環境の中で、身体障害者になったのだ。

関わってくださったすべての方に心より感謝申し上げたい。

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